#003 気づけば2ヵ月

久しぶりのニュースレターです。時の流れは早いもので、Find Nice Gamesを始めてから2ヵ月が経っておりました!

日々の更新作業に集中していてお知らせのタイミングを逃し続けてきたため、サイト公開からこれまでのもろもろを振り返ってみたいと思います。

・Xアカウント開設

たいへん遅れての報告となりましたが、Find Nice GamesのXアカウントを作りました。日に3本ほどのペースで掲載した作品をポストしています。サイトでは短い説明とスクリーンショットのみのシンプルな情報となっている一方、Xではもう少し踏み込んで文章を書いたり新たに動画を撮って投稿したりとまた違った形で紹介しているので、よろしければのぞいてみてください。

ちなみに開設当初は反応が全然ないんじゃないかと不安で、場合によってはアカウントを取り下げることも考えていたものの、想像以上に多くの方からリアクションをいただけてありがたい限りです。ゲーム好きのみなさんはもちろん、開発者の方や他分野の創作活動に携わっている方などもフォローくださっているようで、ゲーム表現への関心の高さを感じました。

またポストをきっかけに、掲載した作品のクリエイターの方からもお礼の言葉をたくさんいただいており非常に光栄です!メッセージのやり取りを通じて、小規模なゲームに目を向けていくことの意味について改めて思いを馳せています。

・サイトのじわじわした広がり

Xの運用も相まり、Find Nice Gameを知っていただける機会もちょっとずつ増えてきました。中でも一番驚いたのが、ストアページにサイトの名前を乗せてくださる方まで現れたこと。こんな細々とした活動に対して何か価値のようなものを感じていただけているのかなと思ったら、うれしさで涙がこみ上げてきそうです(『Staring at the Sun』の紹介ページ)。

さらに、海外の老舗ゲーム紹介サイトWarp Doorにも合流する運びとなりました!本名のYuta Tanaka名義で9月から投稿を担当しています。創設者のTim氏に弊サイトを見つけていただき、作品選びの感覚が近いことなどもありFind Nice Gamesからキュレーションを一部提供するという、何とも身に余る大役に震えつつ世界に発信できる喜びを噛みしめている次第です。

・今後の継続に向けて(サポーター募集します)

と、まるで順風満帆のようなことばかり書き連ねていますが、実際にはあまりそうでもなく。この2ヵ月はほとんど働けていなかったのもあり、時間や体力に多少余裕を持ちながらギリギリ続けて来れたという経緯がございまして、今月から新しい仕事(パートタイム)もぼちぼち始まります。

サイトの更新とXのポスト、両方あわせると毎日4~6時間ぐらいかかっていて(こだわり癖の問題も多分にありつつ)、+αの部分も含めたらライターをしていた頃よりもはるかに注力しているのが本当のところです。つらい、と思ったことは一度もなくむしろ楽しくやれているものの、立ち上げの突き進むフェーズから継続を見据えた段階へとそろそろ移っていかなければなりません。

そこで、Find Nice Gameのサポーターを募ってみることにしました!第一弾として、弊サイトへのお名前掲載をお礼とさせていただきます。ちょうど海外向けにKo-fiというドネーションサービスのページを作ったので、英語に抵抗がなく「応援してもいいよ!」と支えたい気持ちをお持ちの方は月額5ドルのメンバーシップにご加入ください。

お名前はSUPPORTERSのページに掲載させていただく予定です。国内向けのドネーションサービスも導入を検討していますがまだしばらく先になりそうなため、「Find Nice Game続いてほしいな」と思っている方がおられましたら、ぜひサポーターになっていただけるとうれしいです。

掲載したゲームの作者さんへドネーションを還元したり、普段の作品紹介とは別の形の企画も展開していけたらなと考えていますので、どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。(Ko-fiでは3ドルからの単発の寄付も募集しており、こちらもいつでも歓迎です!)

2024/09/09

#002 メディア未満の場所

掲載したゲームの数が30本になりました!当サイトの更新頻度は日に3作品ほどを目標としており、これからも地道に続けていきたい所存です。

今回はこのサイトをどのような場所にしていきたいか、現時点で考えていることをお伝えさせてください。目下としては運営の規模をそれほど大きくせず、いわゆるメディア的なあり方とは異なるアプローチを模索しています。

「メディア的な」という箇所について補足をすると、これは情報の量と密度の話だと言えるかもしれません。ゲームについて何か発信をしようとする時、言葉を尽くして伝えようと試みるのは自然な行為で、一般には歓迎される向きも多いだろうと感じています。

しかし、数え切れないほどのゲームが日々新たに生まれていくのに伴い、世にあふれる情報の量も増え続け、それらを追うことが難しくなっている状況も否めません。また、興味や関心を惹こうと誰もが切磋琢磨するあまり、さまざまな点で説明過多になってしまっているところもあるのではないでしょうか(一方で、詳細に語られたり補助線を必要とする作品が存在するのも事実です)。

その結果、自らの感覚や想像力に基づいてゲームを探したり出会ったりできる機会がだんだんと少なくなっている印象も受けます。ゲームライターとしての活動と矛盾するようで大変恐縮ながら、ここでは過度なフィルターを通さず、なるべく余白を多く残す形で作品をアーカイブしていけたらと考えている次第です。メディアには満たないぐらいの、ちょっとした情報の置き場という風に捉えていただければと。

そうした背景も含め、サイトの機能をどこまで広げていくかはまだ悩んでいます。たとえばSNSのアカウントを独自に設けるかといったことは当初から頭に置いているのですが、前回のニュースレターにも書いたように傾向として素朴なゲームが多く集まることが予想されるため、作品紹介の投稿をした際に埋もれてしまうのではないか。それが個々のゲームの価値を間接的に損なってしまうのではないかと懸念している部分もあります。

サイト自体の見やすさや検索の利便性についてはもう少し手を加えていく必要を感じていますが、ちょうどいい落としどころを見つけていきたいものです。そういえば先日、リクエストフォームを設置してみました。運営の参考にさせていただければと思いますので、当サイトへのご意見やご要望がありましたらこちらからお寄せください。

2024/07/11

#001 ゲーム選びへの考え

Find Nice Gamesの公開に対し、ありがたいことに多くの反応を頂戴している模様です。Xでのローンチの投稿を広めてくださったみなさまへ、この場を借りて深くお礼申し上げます。

サイト全体では一晩で1000件近くのアクセスが集まり望外の数に驚くとともに、繰り返し訪れる価値のある場所となるよう更新に励んでいきたいと気を新たにしました。アナリティクスを通じ、作品ごとの閲覧数の違いも見えてきて興味深いです。

表向きには分かりづらいかもしれませんが、本サイトに掲載するゲームを選ぶ際、いくつかの基準を軸として設けています。今回はそのあたりの話を少しできればなと。

まず、SITE POLICYのページにも挙げた2点については強く意識しています。

・社会的差別や偏見を助長するコンテンツ
・特定の属性の人々を故意に傷つけたり不快にさせる表現


これらに即さないゲームを特に否定はしませんが、本サイトでは扱わないものとして運営していく考えです。暴力や犯罪、性表現等に関する内容を含む作品は、描写の意図を鑑みてケースバイケースとさせてください。

また、上記を確認する意味でも掲載するのは実際にプレイした作品のみ(デモ版含む)とします(余談ながら、各作品のスクリーンショットはこの時にすべて自身で撮影しています)。

ただし完全にクリアはしていない(もしくは気づかずに見落としてしまっている)場合もあるため、掲載内容に不適切な点が認められる際はCONTACTページからご指摘いただけると幸いです。

それから一番重視している点として、既存のゲームメディア(ここでは国内の商業媒体を想定)では取り上げないであろう作品をできるだけ多く載せていきたいと思っています。これは説明し出すとかなり長くなってしまうので機会を改めて書きたいところですが、自分の中でのゲームとの関係や向き合い方をいったんフラットにしたく、その気持ちの表れだと言えるかもしれません。

といっても現行のゲームメディアへのカウンターとして対抗意識を燃やしているというスタンスではなく、このサイト自体もPV数を稼ごうとか派手に目立ってやろうとか、そうした野心によって支えられているものではないことは伝えておきたいです。

結果としてSNSや動画コンテンツなどであんまり映えない作品(いわばバズりづらいゲーム)が多く集まる傾向になるかと予想されますが、そういうものに触れられる場所が案外少ないような気もしており、インターネットのアルゴリズムから距離を置いた純粋なゲームの魅力やバラエティに富んだ楽しさをラインナップから感じられるサイトにできたらいいなと思っている次第です。

日本語以外の言語にしか対応していない作品が中心になっている部分では、ご不便をおかけします。無料で遊べるゲームも多く選んでいるため、気楽にあれこれ触れてみてください。その中からご自身にとってのナイスゲームが見つかるかもしれません。テキストの量がそこまでなく直感的に楽しめる作品も、たくさん増やしていければと考えています。

2024/07/08

#000 サイト立ち上げに寄せて

ドラゴンワサビポテトと申します。このたびFind Nice Gamesというゲームアーカイブサイトを立ち上げる運びとなりました。

いいゲームが次から次に生まれていく中で、どうしても埋もれてしまう作品があること、それらを伝えるアウトプットが追いつかないことに頭を悩ませる日々がずっと続いています。

ライターとしてゲームメディアで記事を書いたり個人でYouTubeをやったりと試行錯誤してみていますが、こだわりの強い性格や崩れがちな体調などの問題もあり、発信の量をなかなか増やせない状況に歯がゆさを募らせているのが正直なところで。もっとカジュアルに、無理のないペースでいろいろなゲームを紹介できる場を作れたらと考え、本サイトを開設しました。

そのためここでは「タイトル名」「作品の概要」「スクリーンショット画像」のみに情報を絞り、更新頻度を重視する方針で運営していきたいと思います。しばらくはベータ版という形であれこれ模索しながら変化することになりそうですが、温かく見守っていただけましたら幸いです。

2024/07/07